子供が発達障害と分かるまで
子供が発達障害と分かるまでにはいくつかの過程があります。早く気付く場合は、障害が重い場合や知的障害などの障害が重複している事が多いです。
発達障害の特性が重いほど早くに気づきやすいです。
しかし赤ちゃんの頃は気づかない事も多いですし、違和感を感じても様子を見ていくしかない状況もあります。
発達障害の赤ちゃんの頃の特徴
抱っこを嫌がる又は特定の人にしか抱っこをさせない
あまり泣かずに手が掛からない
偏食が強く食べ物の好き嫌いが激しい
言葉が出るのが遅い
指差しをしない
以上のような特徴が見られます。
早い場合は1歳を過ぎた頃に特性が出て親が異変に気づく事もあります。1歳6ヶ月検診などで指摘を受ける事あります。
発達障害児の幼児の頃の特徴
友達を引っ掻いたり、かみついたりする
言葉の2語、3語が出てこない
友達と遊ばずに一人で遊ぶことを好む
集団行動が出来ずに一人違う事をしている
癇癪を起しやすい
落ち着きが無くじっとしていられない
ミニカーなどを並べて遊ぶなど強いこだわりがみられる
敏感または鈍感
特定の物を極端に嫌がったり怖がったりする
以上のような特徴がみられます。
以上のような特徴が見られてもkじゃならずしも発達障害とは限りませんので、怪しいなと思ったらすぐに受診して下さい。
成長するにつれて特性が色々出て来たり、大きく出て気づき始める親も多いです。3歳児検診で指摘を受けることも多く、その頃には発達の遅れも目立ち始めます。
保育園や幼稚園に通うようになると園の先生から指摘を受けることもあります。
知的障害との重複や発達障害が重度の場合は早い段階で気づく場合が多いです。
小学校に入学してから気づくのは学習障害と言われる発達障害の一つです。学習障害の特徴の一つとして知能の遅れが無いのに読み書きや計算が苦手などがあります。
学習障害については勉強が本格的に始まる小学校に入学してから分かることが多いです。
知的の遅れが無かったり、特性がそれほど強くない場合は、小学校に入学してから、中学、高校まで気づかないこともあります。
大人になるまで気づかい事もあり、生きづらさを感じて大人になって受診する方もいらっしゃいます。
子供が発達障害と分かるまでは子育ての経験や違和感を感じて親が発達障害かもと気づきますが、発達障害の知識、子育ての経験がないと発達障害の度合いが軽い場合は子育てをしていても気づきにきです。
発達障害と診断されたら
親自身や園や学校の先生から発達障害かもと気づいたり指摘された場合は、早めに受診をしましょう。そもそも発達障害を受信できる病院も限られているのですぐに受信できないケースもあります。2ヶ月、3ヶ月待ちは当たり前、長いと半年近く待たされることもあります。
発達障害かなと思った時点で早めに受診の予約を取りましょう。
発達障害と診断されたら、お住いの市町村区に障害者手帳の申請を行います。必ずしも発達障害と診断されたからといって全員が申請する必要はありません。
障害者手帳を習得する事によって様々な支援やサービスを受けられます。
療育センターや放課後等デイサービスを利用出来たり、税金の控除、公共料金の割引、電車やバスなどの割引などのサービスが受けられます。障害の等級などで変わってきます。(地域によって支援やサービス、申請を受けないと受けられないサービスなどあります、支援やサービスは地域によって違う場合がありますので、必ずお住いの市町村区にお問い合わせください。)
また知的障害を伴う場合は療育手帳を申請できます。
親自身も発達障害について色々知らなければなりませんし沢山の勉強をしなければなりません。発達障害を理解する事でご家庭でも子供の特性に合わせた子育てをして子供の手助けをしなければなりません。
子供は発達障害の種類や障害の重さ、他の障害などの重複により特性が変わってきます。特性に合わせた子育てをしていきましょう。
発達障害児の子育ては苦労も多いと思いますが、子供が発達障害と診断されたら親としても覚悟を持って子育てをしなければいけません。
発達障害と早めに気づくことが大切
発達障害の度合いが重かったり知的障害などの障害と重複していると割と早めに発達障害と気づきやすいのですが、障害の度合いが軽度だったり、知的障害が伴わない場合は早めに気づく事が難しいかもしれません。
ちょっと変わった子供くらいに見られてしまい発達障害の早期発見には至らないかもしれません。しかし良く子供とコミュニケーションを取れば違和感を感じることも多いはずです。
上に兄弟がいれば兄弟と比べての違和感、他の子供と遊んだ時に感じる違和感などで気づく事もありますので子供とのコミュニケーションを取る事はとても大切な事です。
発達障害と早めにくづく事でより良い改善が出来たり、子供の発達障害の特性に合わせた子育ても出来るようになります。
早めに気づく事で防げることもあります。それは二次障害です。
二次障害とは
発達障害の二次障害にはいくつかの特徴があります。
〇 不安障害
〇 頭痛、腹痛、食欲不振
〇 不登校、ひきこもり
〇 うつ病
〇 自律神経の乱れ
〇 暴言、暴力などの攻撃性
〇 自傷行為
などまだまだ二次障害と言われるのはありますが大きく分けると上記の様な二次的症状を引き起こします。
発達障害は防げないですけど、二次障害は防ぐことが出来ます。二次障害を防ぐには早めに発達障害と気づく事が大切です。発達障害に合わせた子育てをすることによって発達障害を防ぐことができます。
発達障害児の改善に向けた取り組み
発達障害の改善とは何なのか?子供の障害の重さなどで変わってくると思いますが、普通の子供とさほど変わらずに生活できるようにする。一人で生活できるようにする。社会に出て働けるようにする。など障害の重さによって子供に対する目標が変わってくると思います。
親として子供の目標をどこに置くかで改善の仕方も変わってきます。どうしても普通の子供と変わらない生活を送らせるのが無理な発達障害児もいます。
その場合は違う所を目標に子育てをしていかなければいけません。
高い目標を持って改善するのは素晴らしいですが、目標が高すぎるゆえの弊害も出てきます。子供に無理な事をやらせてみたりすると子供が出来ない事に苛立ちを覚えたり、子供も出来ない事で自信を無くしてしまったりして子供もこれ以上やろうとはしません。
子供の特性に合わせた改善の取り組みが必要です。
子供が少しでも良くなるようにするのが改善の目的です。子供を追い込むことが目的ではありません。
子供の成長に合わせた取り組みが必要です。
子供の改善方法には色々あります。療育センターや放課後等デイサービスを利用して改善する方法が一般的です。
改善は子供に無理をさせない事と諦めない事、子供の成長を長い目で見る事が大切です。焦ったり、出来ない事を無理に子供にやらせるようなことは絶対にしてはいけません。
改善は時間がかかるものです。今日言った事がすぐに出来るわけではありません
昨日より今日、今日より1週間後、1週間後より1カ月後と長い目で子供を見ていく必要があります。
出来ない事が出来るようになるまでには親の努力も必要ですが子供自身も出来るように必死に努力をしています。それでもなかなか出来るものではありません。
しかし、そこで諦めてしまったら子供の改善は何も見込めないまま終わってしまいます。
発達障害の改善に最も大切な事は諦めない事です。
諦めずに前向きにいつも笑顔を心がけて改善していきましょう。
発達障害児の改善には夫婦の協力が必要
発達障害児の改善には事情がありワンオペで仕方なく一人で育てていかなければいけない事情を抜かしては夫婦の協力が必要です。
夫婦の考え方、子供の目標を同じにして夫婦で協力して子育てをすることが大切です。子供に教えるのにしてもパパとママの考え方や教え方が違うと子供は迷ってしまい、どちらがいいのか分からなくなってしまい改善も出来ません。
夫婦でよく話し合い、子供の出る事、出来ない事、このようにやると上手くいくことを夫婦で同じことを認識しなければいけません
二人で協力する事により、発達障害の子育てが辛い時は、お互いが助け合いながら出来るので負担も減ります。
発達障害児の子育てには夫婦の協力も必要ですが子育てにおいて共通の認識をもつことが大切です。
発達障害の療育センター、放課後等デイサービスなど見学や送り迎えなどはママがする事が多いと思いますが、そこも積極的に参加できる時は時間を作ってパパも参加していきましょう。
子供の発達障害の改善まとめ
子供の発達障害の改善には親の力だけでは難しい事もあります。周りの理解や協力も必要です。園や学校におかれましても発達障害を理解して頂くことがとても大切です。
子供に一生懸命になりすぎて子供に出来ない事を無理にやらせたりしないように注意していきましょう。
同年代の子供と比べたりしないで今目の前にいる子供の成長を見守りつつ改善していきましょう
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