自閉症スペクトラム(asd)の発達障害と診断されたときの親の心情
自閉症スペクトラム(重度)と診断された日はとにかく不安で何も喉を通らなかったし寝付けもしませんでした。何もする気力もなく、ただただ落ち込みため息をつくばかりでした。落ち込んでいる私をみて励ましても立ち直れないと悟った主人は何も気力が出ない私をみて子供たちを食事に連れていき、近くのスーパー銭湯で家族風呂を予約して子供たちとお風呂に入りに行きました。
確かに私の性格上ここでご飯を食べに行っても、温泉に入っても気も晴れないし、食事も食べなかったと思います。そのことが分かっているので主人は私を誘わなかったです。私と一緒に行っても子供達が楽しめないというのもあったのだと思います。
主人だって相当に落ち込んでいるはずなのにそれを見せずに子供たちを第一に考えて私にも負担にならないように食事にも連れて行ってくれた主人には感謝しかありませんでした。
一晩経ってもまだ落ち込んでいました。そう簡単に立ち直れないと分かっていたし子供の発達障害を受け入れるまでの時間も相当かかると思いました。
主人は私には何も言ってきません。ここで励ましても私にはまだ気持ちが届かないことが分かっているからです。
その代わり何も手が付かない私を見て食事の用意をしてくれたり、掃除や洗濯もやってくれました。
子供の将来への不安これからの生活の事を考えると不安でしょうがありませんでした。
そんな優しさに感謝しつつまだ立ち直れない私がいました。
とにかく落ち込み苦しんで子供達にも上手く接してあげることが出来ませんでした。
自閉症スペクトラム(asd)の発達障害 を受け入れられた理由
なかなか立ち直れずに子供の発達障害を受け入れられないでいた私を見て主人が「悩んでいるけど子供の発達障害の答えが見えたの?」と聞いてきました。私は何を言ってるのか理解が出来ませんでした。
そこで主人は「悩んだことで子供にとって未来ある考えはまとまったの?」と聞いてきましたがまた私が理解できないでいると「ママが悩んでる事って凹凸君の将来への不安やこれからの事でしょう」
「不安に思う余裕があるなら子供をこれからどう改善していき、子供がどう不安なく生きていけるかを悩む事じゃないの?」
「ママが悩んでいるのは未来ある子供のために考えて悩んでるんじゃなくてただ単に子供の将来の不安でしょう」
「不安からは何も生まれないよ子供のためにどうしていくかを悩むのが親でしょう」「親なら子供の不安を取り除くのが役目だよ」「親が漠然とした不安で落ち込んでいるのは間違ってるよ」「親なら不安で悩むんじゃなくてこれから子供をどうしていくかを悩まないと時間の無駄だし、何も生まれないよ」と言われました。
その時確かに私は、一体何で落ち込んでいたんだろう不安で一杯で子供をどう良くしていこうかなんて全く考えていなっかた。確かに不安でしょうがない気持ちで子供のためには何もならなかったし、何も生まれてこないただの時間の無駄使いでした。
不安を悩むのではなく子供をどうしたらよく出来るのかを悩むのが親としての役目だし親としての務めだと思いました。
この一言をきっかけに少しづつ前向きに物事を取組めるようになりました。
どうせ悩むんなら子供のために悩もうと思い、そこから子供が改善できるようにと考えて子供のために前に進もうと思いました。
主人も本当は落ち込んでいるはずです。
それでも子供の事を考えると落ち込んでいるのは子供なためにならないと思い言ってくれた言葉だと思います。
ワーキングメモリを鍛える改善に向けたトレーニング
夏休みに発達障害(自閉症スペクトラム)の診断結果が出ましたが、その前から澤口先生の所に発達の相談に伺っていたので、発達障害の診断結果が出る前から数字カードトレーニングはやっていました。
ワーキングメモリ (working memory)とは、一時的に情報を脳に保持し、処理する能力です。短期記憶・長期記憶という言葉をご存じの方は多いでしょう。ワーキングメモリは、短期記憶よりもさらに短いあいだに情報を記憶する能力を指し、ワーキングメモリは脳の前頭前野が担っています。
ワーキングメモリは、作業記憶・作動記憶とも呼ばれ、以下の3つで構成されていると考えられています。
言語的短期記憶:数、単語、文章など
視空間的短期記憶:イメージ、絵、位置情報など
中央実行系:注意の制御や、処理資源の配分といった高次の認知活動
そして中央実行系が、ほかの2つの短期記憶にそれぞれ組み合わされると、
言語的短期記憶+中央実行系=「言語性ワーキングメモリ」
視空間的短期記憶+中央実行系=「視空間性ワーキングメモリ」
となります。ワーキングメモリは、会話や読み書き、計算の基礎といった、日常生活や仕事・学習を支える重要な能力なのです。
https://studyhacker.net/columns/workingmemory-image
発達障害児はこのワーキングメモリが低いとされています。
ワーキングメモリは問題解決能力、創造性、社会性などの全ての基礎となります。ワーキングメモリを鍛えることで人間としての能力をあげることで発達障害の改善にも役立つという事です。
澤口先生のところで購入した数字カードを使っての特訓となります。
数字カードを使ってワーキングメモリを伸ばしていきます。
正直な話、私達もワーキングメモリを鍛えて本当に改善していくのか半信半疑なところもありました。それでも信じてやっていくと決めた以上は、しっかり毎日やろうと心に誓いました。私達親が半信半疑でやっていることが子供にも伝わりそうなので真剣にやっていくことを決めました。
もしそれでだめならまた違う道を探せばいいだけですしね
数字カードのやり方は、説明文も添付されているのですが、数字カードのやり方は、間違えた方法でやってしまうと改善どころか悪化してしまうこともあるようです。
数字カードのやり方は、澤口先生の所で教えて頂きましたので問題なく出来ていると思います。
最初は3枚の数字カードから始めました。カードを使って10分間行うトレーニングです。3枚の数字カード、4枚の数字カードは難なくクリアできましたが、5枚の数字カードで少しつまづき始めました。それでも間違ったからと言って叱ったりせずに、毎日根気よくトレーニングをしていきました。
5枚が出来ないままに夏休みは終わってしまったのですが、夏休みが終わってからも宿題、自主勉強が終って気持ちが落ち着いてきたときにカードトレーニングはやるようにしていました。
宿題、自主勉強が終ってからすぐやると集中力もなくなり、効果も出来ないかなと思いました。
子供のペースでトレーニングをしていきましたが、本当に頑張ってくれたのは子供自身でした。子供も何故こんな数字カードを毎日やるのかなと疑問には思っていたと思いますが、何も聞かずに集中して頑張ってやってくれました。本当に頭のさがる思いでした。
毎日、頑張ってくれたおかげで何とか5枚の数字カードが終了して、6枚も完ぺきに出来るようになりました。
そんな時に学校側から4者面談の連絡が来ました。
*数字カードを使ったトレーニングは間違ったやり方などを注意喚起するものを澤口俊之先生のブログで発信しています。
購入したは良いが自己流で使ったりしないように気を付けてください
PART4に続く
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