子供の発達障害に気づいたきっかけ
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Lちゃんママの場合自閉症スペクトラム障害(ASD)
Lちゃんの場合は中学生の時に発達障害と分かったそうです。
中学生で気づくなんて意外と遅かったなという印象を持ちましたが、Lちゃんのママにお話しをきいているうちに中学生まで気づかない原因がなんとなく分かってきました。
中学生になって気づいた原因はいろいろありました。
乳児の頃は発達障害の特性があったかというと思いだせないそうですが、大人しい子供だったという印象を持っていたようです。
一人で遊ぶとも多くて、育てにくさを感じたことは発達障害と分かった今でも感じていないそうです。
言葉の話はじめも特別に遅かったという記憶もなく、本当に普通だったそうです。
保育園に入ってからも集団行動が出来ないからとか他の子供より出来ないことが多いなど発達の遅れなどもなかったそうです。
この当時一つ気になったのが保育園に入園してからも友達と遊ぶことが多かったようです。一人で遊ぶことが空くな子供だなと感じていたようです。
友達に迷惑をかけるわけでもなく、一人で遊ぶことが好きで大しく遊んでいたので保育園でも全く手が掛からないと言われていたそうです。
幼児期はこんな感じで親の印象も周りの印象も大人しくていい子という印象を持っていたそうです。
小学校に入学してからも勉強も問題なく出来ていたそうで、子供に関しては全く心配をされていなかったそうです。
ただ心配という訳ではなかったらしいですが、小学生にもなると口が達者になってきますが、自分の言いたいことだけ言うなとか人の話を遮ってまで自分の話をしてくる子だなとは感じていたようです。
その度に人の話は最後まで聞くことと自分の話ばかりではなくきちんと相手の話を聞くことを注意していたらしいですが、分かっているのかなという反応だったらしいです。
小学生の頃もそこまで問題が大きくなるような特性も見せずに無事に卒業をしたようです。
小学生の頃も発達の遅れや勉強面でもなにか問題になるようなことがなかったので先生からも特に指摘をされることはなかったそうです。
小学校を卒業して中学校に入学して楽しく頑張って欲しいなと思っていたそうです。
この時、娘が発達障害だったなんて思ってもいなかったそうです。
中学に入学してからも何の問題もなく過ごせていたそうです。
中学に入るとよく言えば言いたいことをはっきり言える、悪く言えば空気の読めない言動が目につくようになったそうです。
友達を遊びに連れてきて、本人に悪気はないようですが、友達を傷つける言動が目だっていたそうです。
友達が帰った後によく言葉の注意をするのですが、本人は何が悪くて怒られているのかが分からないような感じだったそうです。
中学2年生の時に事件は起きたそうです。
空気が読めない言動、人が傷つくような言動を繰り返しているうちにLちゃんがクラスの友達から無視をされることが多くなったそうです。
クラスで孤立することが多くなったLちゃんは「学校に行きたくないと」と言い出したらしいです。
何とか学校には行かせていたのですが早退や休む日も増えてきたのでおかしいなと思い、「何で行きたくないの?」と問いただしても「学校が嫌だから」としか言わないのでさすがに変だと思い、もしかしたら学校でいじめにあっているのではないかと心配になり怒り任せに学校に連絡をして先生に子供が学校に行きたくないと毎日言っていること早退や休む日が増えていることの原因を話していじめにあっているのではないかと担任の先生に問いただしたそうです。
そうすると、担任の先生から「実はLちゃんがクラスの友達に傷つけるような言動が沢山あり、それでクラスの友達はLちゃんと距離を取るようになってクラスで孤立することが多くなり、クラスになじめなくなってしまい学校に行きたくないと言っているんだと思います。」
先生の方にもクラスメイトからLちゃんにこんなひどいこと言われたと相談があったらしいです。先生からもLちゃんの言動について注意したこともあったそうですが、それでも治らなくてLちゃんもクラスメイトの友達が関わることが無くなって来たんだと思うと言われたそうです。
先生の方からもご家族の方にお話しをしたかったらしいですが状況を説明するのが難しく「Lちゃんのせいだとも言いづらくどのようにご家族に話そうか悩んでいたそうです。」
家に友達を連れて来なくなったことや以前にも注意した友達を傷つけるような言動など親にも思い当たる節はあったのでいじめを疑ってしまったクラスメイトの友達にも申し訳ない気持ちになったそうです。
先生の話によるとクラスメイトの友達も無視は良くないと思っているらしいが、どうしてもLちゃんとお話していると嫌な気分になってしまうようでクラスメイトも距離をとるようになったとおっしゃっていたらしいです。
Lちゃんのママも娘に対して怒ることはせずにどうして相手の気持ちが分からないのかと聞いてみたところ「相手の気持ちが分からない」「どうして言ってはいけないのかが分からない」と言ってきたそうです。
学校をお休みしてしばらく様子をみることになったそうですが、この時に親もネットを使って空気の読めない言動、相手の気持ちが分からないなどで検索してみたところ「発達障害」という言葉が目に入ってきたそうです。
発達障害って何だろうと更に調べていくと発達障害の特性にコミュニケーションが取れない、相手の気持ちが分からない、空気が読めないなどの特性があることを知り、この時もしかしたらLちゃんは「発達障害」かもしれないと思ったそうです。
発達障害の相談を保健センターに連絡して、相談してみたところ検査を受けることを進められて検査の結果自閉症スペクトラム障害(ASD)という診断が出たそうです。
発達障害でLちゃん自身も苦しめられていたことをようやく気付いたそうです。
Lちゃんも検査を受けている期間は学校に通っていたそうですが保健室で勉強をしていたそうです。
Lちゃんは中学2年生の時に自らの言動で発達障害と分かりました。
Lちゃんのその後のことを少しお話させて頂くと今現在は、クラスメイトと仲良く過ごしているそうです。
Lちゃんが自閉症スペクトラム障害だということを学校と担任の先生にお話ししたそうです。その時、担任の先生からは「クラスメイトみんなに理解をしてもらいたいのでLちゃんのことLちゃんの障害のことを話したい」「そして自閉症スペクトラム障害がどういったものなのかを説明してクラスみんなで理解してまた一緒に学ばせたいと」おっしゃってくれたそうで、Lちゃんのこと自閉症スペクトラム障害についてクラスの友達に先生からお話しして頂き、クラス皆の理解も得られてLちゃんも今ではクラスの友達と仲良く過ごせているそうです。
Lちゃん自身も最初にクラスに入った時はぎこちなく緊張の面持ちだったようですが、次第にクラスの友達とも話していったそうです。
空気に読めない言動をしてしまうこともあるらしいですが、友達も理解して納得しているので問題は起きていないそうです。
学校の協力そして何より友達の協力と理解があってとても良かったとLちゃんママは感謝しておりました。
中学生まで気づかなかった原因として発達障害の特性などを知能でカバーしていたことや子育てで困りごとがなかったことがあると思います。
PART8に続く、PART8は下にあります。
PART8に続く
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