前回の記事PART15
自閉症スペクトラム障害児の年長時代
今年で最後の幼稚園生活になります。
周りの子供を見てみるともう年長さんともなるとしっかりしてきて、先生の話を理解して全ての行動がしっかりしているように感じたそうです。
自分の子供自身も幼稚園と療育園に通うことで以前よりだいぶ成長を感じるようにはなって来たそうですが、それでも他の子供と比べると成長の遅さはまだまだ感じてしまうそうです。
しかし、以前に比べると他の子供を見て落胆したり、落ち込んだりすることも少なくなり、自分の子供は自分の子供と考えられるようになっていったそうです。
他の子供と比べてしまうともちろん出来ないことなども多くあったそうだが、療育の結果もあってか成長が以前より早く進んでいると感じることも多くなったそうです。
子供自身も幼稚園と療育園に通うことで親が感じ取れないストレスもあったかもしれないが、一度も「幼稚園に行きたくない」「療育園に行きたくない」ということもなく毎日通ってくれていたそうです。
保育参観や他の行事に参加しても他の子供と比べても遜色なく出来ているもの全くできないものがあり以前に比べれば成長も感じ取れたそうです。
そして一番のメイイベントの運動会が今年もやってきました。
最後の幼稚園の運動会ともあり今年も家族みんなで見に行こうと思っていた矢先パパが仕事の都合でこれなくなってしまいました。
(本当に仕事かどうかは不明)
徒競走では今年も1位を取れて家族も子供も大喜び!!
子供も満面の笑みでママの方にきて1位のメダルを見せて「1位取れたよ」と報告しに来たそうです。
そして、最後のダンス
今年はどこまで出来るかなとあまり期待しないで見ていたそうです。
今年も最初は上手く踊れていたそうですが、段々とついて行けなくなっているのが分かって「あ~今年もダメだったか」と諦めて、子供もまた踊るのを止めてしまうのだろうと思ってみてたら、今年はついて行けなくなってからも諦めずに最後までダンスを必死に踊っていたそうです。
年少の時や年中の時はついて行けなくなってしまうと途中で諦めて踊るのを止めてしまったのに今年は最後まで出来ないながらも踊り続けていたそうです。
子供の必死に頑張る姿をみて子供が諦めない心を持ったことを嬉しく思ったのと同時に子供の頑張る姿を見て涙を止められなかったそうです。
こうしてダンスが出来なかったとはいえ諦めずに最後まで踊ろうとした子供に成長を感じたことと諦めない気持ちが芽生えたことにママは嬉しく思ったそうです。
お姉ちゃんも「今年は最後まで頑張ったね」と弟を褒めていたそうです。
子供も最後までやった達成感からか帰りの車でも「ダンスを全部踊ったよ」と嬉しそうに話していたそうです。
もしかしたら普通の子供だったらここまでの喜びや嬉しさや感動を味わえなかったかもしれないと思ったそうです。
子供がダンスを出来てても出来ていなくても何より嬉しかったのは諦めないで最後までやろうとした気持ちが嬉しかったそうです。
こうして幼稚園最後の運動会が家族にとっては大成功に終わり、幼稚園も残すところあと少しとなりました。
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