発達障害はいつ気づく?
子供が発達障害と気づくのはいつ頃なのか?
様々な要因で気づくことがあります。
早い方だと1歳を過ぎた頃から子供の異変に気付き子供の発育について相談させる方もいますが、子供が発達障害だとこの段階で気づくのはごくわずかです。
障害の度合いが重かったり、知的障害などの障害が重複していると早めに気づくことが多いようです。
ほとんどの場合は、子供が話し始める3歳を過ぎた頃から他の子供に比べて話し始めが遅かったり、2語、3語と言葉が続かないこと、同年代の子供に比べて明らかに出来ない事の多さに異変を感じて発達障害と気づく事が多いです。
また、親自身が気づかない場合は、3歳児検診や保育園や幼稚園の先生などに指摘を受けて気づく事があります。
検診をして下さる先生や保育園、幼稚園の先生などは多くの子供と関りを持つので子供の発達障害などの発育の遅れなどにも気づきやすいです。
また、発達障害と気づいてあげれない原因はいくつかあります。初めての子供を育てる親は、発達障害と気づくのが遅れる場合があります。初めて子供を育てるので分からない事が多く、子育てに対して「子育てはこんなものなのかな」と思い違和感を少し感じても発達障害だとは気づきにくいと思います。
「発達障害」という言葉さえ知らない親も多いと思います。
上の子供が健常者の場合は健常者の子育てを知っているので、下の子が発達障害の場合は、明らかな子育ての違い(大変さや出来ない事の多さ)に違和感を感じて何かの病気や障害だと思い子供に異変を感じますが、初めての子育てだと中々気づいてあげれるのは難しいと思います。
また、知的障害を伴わない発達障害や障害の度合いが軽い場合などは小学校に入学するまでは気づかないことも多いです。
頭の良さなどで出来ない事をカバー出来てしまうことも多いので、発達障害と判断するのは難しいです。
発達障害には特別な才能を持った子供がいます。発達障害は凹凸が激しいと言われるだけあって出来ない事も多いのですが、出来るものに関しては普通の子供では到底かなわない才能を持ち合わせることもあります。
普通の子供より出来ない事、逆に出来過ぎることで発達障害と分かる場合もあります。
小学校に入学してから、中学、高校に入学してから、社会人になってから、気づく場合もありますし、もしかしたら一生気づかないまま生涯を終えることもあるかもしれません。
気づくのが遅い原因としては先ほどあげた通りに障害の度合いが重かったり、知的障害などの障害と重複してない事が原因だと思われます。
大人になって気づく場合は、自分自身で検査を受けることがほとんどですが、社会に出てより生きづらさを感じて検査を自分自身で受けにいきます。
このように発達障害と気づいてあげられる時期や親自身が気づくのか第3者が気づくのか様々です。
一番いけない事は、親が子供の異変を感じても検査もせずに「うちの子供は少し変わってるだけ」と子供をそのまま育ててしまうことです。
子供が発達障害と早めに気づく事が、子供自身にはとってもいい事なのです。
発達障害児を受け入れる
子供が発達障害と診断が下った場合、素直に受け入れるのはなかなか難しい事ですし、子供の将来が不安になり眠れない夜や泣いてしまうこともあると思います。
素直に「発達障害の子供を育てるんですね、はい分かりました。」とはならないと思います。子供の事を考えると不安ですし、子供をどのように育てていくのかを悩むこともあると思います。
すぐに前を向いて、「頑張るぞ」とはならないと思います。
気持ちの切り替えが難しいと思います。それは当たり前ですよね自分の子供なんですからでもきっと気持ちを切り替えて前を向いて発達障害の子供を育てると強い意志が芽生えてくるはずです。
親がいつまでもめそめそしていると子供にも伝わり子供にも悪影響を及ぼしますからね、時間はかかるかもしれませんが焦らず気持ちを切り替えていく事が大切です。
子供を育てられるのは親しかいませんし、子供の将来を左右するのも親です。発達障害児の子育ては想像を絶するほど辛いことが待ち受けているかもしれませんが、それでも発達障害を受け入れて子供のために育てていくことそれが親としての役目であり、何より子供の為です。
子供の発達障害を気づいてあげれないと
発達障害を気づいてげれない事や発達障害かもしれないのに検査もしないで放置をすることで子供の発達障害に気づかないと様々な弊害がうまれます。
発達障害の子供は出来ない事が多くあります。あまりにも出来ない事の多さに親も苛立ちを感じてしまいすぐに叱ることで子供もストレスを多く感じるようになります。子供も親もストレスを抱えていまい、子育てが上手くいきません。
子供自身もいつも叱ってばかりだと自信を失い自己肯定感も無くなっていきます。子供自身に自己肯定感がなくなると自分の存在価値さえも見出すことが出来なくなります。
子供の発達障害を気づいてあげるだけで、親も子供もストレスを感じることがかなり減少されます。
発達障害を早めに気づく大切さ
何故、早めに発達障害と気づいてあげる事が大切なのか?
それは発達障害の特性に合わせて子供を育てることが出来るからです。発達障害の特性に合わせた子育てをする事で、子供の成長にも、とてもいい事なのです。発達障害は大きく分けると3つに分類されます。
自閉症スペクトラム障害。注意欠陥多動性障害、学習障害に分類されます。それぞれの障害の特性に合わせて、またその障害によっても特性が変わってきます。
障害の特性に合わせて子育てをすることで子供や親が感じるストレスも軽減されます。
また発達障害と分かることで多くの支援やサービスも受けられます。支援やサービスを利用する事で子供をよりよい環境で育てていくことが出来ます。
親の役目としては子供の発達障害を理解して特性をしっかり理解をして、理解した上で子供を育てることが子供にとって一番いい事なのです。
もう一つは発達障害を気づいてあげる事で、二次障害を防げるようにもなります。発達障害と気づいてあげられないことで、子供がストレスを感じてしまい、そのストレスが二次障害を引き起こす可能性があります。
二次障害とは
発達障害の特性を理解しない周囲の無理解が引き起こす二次的な障害
〇 不安障害
〇 頭痛、腹痛、食欲不振
〇 不登校、ひきこもり
〇 うつ病
〇 自律神経の乱れ
〇 暴言、暴力などの攻撃性
〇 自傷行為
と様々な二次的障害が生まれてきてしまいます。
二次障害を防ぐ意味でも早めに気づいて発達障害を理解して、特性を理解した上で子育てをしてあげる事が大切なのです。
発達障害は防げなくても、二次障害は防ぐことが出来ます。
色々な面から発達障害を早めに気づき理解する事が大切です。
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